婚約指輪と結婚指輪の違いとは?意味・時期・相場を分かりやすく解説
婚約指輪と結婚指輪は、どちらもふたりの絆を形にする大切な指輪ですが、実はそれぞれに異なる意味や役割があります。「いつ贈るの?」「両方必要?」と迷う方も多いでしょう。
この記事では、婚約指輪と結婚指輪の違いを、意味や贈る時期、相場、デザインなどの観点から分かりやすく解説します。併せて、最近増えている兼用スタイルや、省略派カップルのトレンドも紹介。結婚準備をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
婚約指輪と結婚指輪の意味と違い
婚約指輪と結婚指輪は、どちらも愛を誓う証ですが、意味合いや役割は異なります。
まずは、それぞれの指輪が持つ意味と歴史的な背景を理解し、違いを明確にしましょう。
| 比較項目 | 婚約指輪 | 結婚指輪 |
| 意味 | 婚約の証・プロポーズの記念 | 夫婦の証・日常で着用 |
| 贈るタイミング | プロポーズ・婚約成立時 | 結婚式の指輪交換 |
| デザイン | ダイヤなど華やか | シンプル・耐久性重視 |
| 平均価格(首都圏) | 約43.3万円 | 約30.8万円(ペア) |
| 主な素材 | プラチナが主流 | プラチナが約8割 |
婚約指輪とは?
婚約指輪は、結婚の約束を交わした証として、一般的に男性から女性へ贈られる指輪です。 プロポーズの際に渡されることが多く、婚約が成立したことを示す大切な記念品としての意味合いが強いです。
ダイヤモンドがあしらわれた華やかなデザインが主流で、「特別な瞬間の象徴」として、ふたりの決意を形にします。結婚後も、お祝いの席や特別な外出の際に身に着けることで、プロポーズされたときの新鮮な気持ちを思い出させてくれるでしょう。
結婚指輪とは?
結婚指輪は、結婚した夫婦が、夫婦であることの証として日常的に身に着ける指輪です。結婚式の指輪交換の儀式で互いに贈り合い、ふたりの絆を象徴します。
毎日身に着けることを前提としているため、シンプルで着け心地のよいデザインが選ばれる傾向があります。言葉にしなくても夫婦であることを周囲に伝え、常にお互いの存在を感じられる、日常に寄り添うアイテムといえるでしょう。
指輪の歴史と文化
指輪を愛の証として贈る習慣は、古代ヨーロッパの時代にまで遡るといわれています。古代ローマでは、婚約や契約の証として金属の輪を贈る風習があり、これが「永遠の絆」を象徴するものとされていました。
その後、中世ヨーロッパではキリスト教の結婚式で指輪の交換が行われるようになり、夫婦の誓いを示す儀式として定着しました。
日本にこの文化が広まったのは明治時代のことです。欧米の結婚文化が紹介され、結婚式で指輪を交換するスタイルが次第に受け入れられていきました。
戦後の経済成長を経て、昭和40年代には婚約指輪や結婚指輪を贈る習慣が一般家庭にも広がり、現在のように定着したと考えられています。
時代とともに指輪のスタイルや価値観は変化を続けています。現代では、伝統的な意味を大切にしながらも、自分たちのライフスタイルや考え方に合わせて、より自由な形で指輪を選ぶカップルが増えています。
贈るタイミング・購入時期の違い
婚約指輪と結婚指輪では、贈るタイミングや購入する時期にも違いがあります。
一般的なスケジュールを知っておくことで、結婚準備をスムーズに進められるでしょう。
婚約指輪はいつ贈る?
婚約指輪を贈るタイミングとしてもっとも一般的なのは、プロポーズのときです。サプライズで指輪を渡すロマンチックな演出は、多くの人にとって特別な思い出となるでしょう。
一方で、プロポーズの後にふたりで一緒に指輪を選びに行くスタイルも増えています。この方法なら、相手の好みに合ったデザインを確実に選べるという利点があります。そのほか、両家の顔合わせや結納の場で、婚約の記念品としてお披露目するケースもあります。
結婚指輪はいつ買う?
結婚指輪は、結婚式のおよそ3~6カ月前から購入を検討し始めるのが目安です。
指輪はデザインを決めてから完成までに時間がかかるため、特にオーダーメイドでは1~2カ月、フルオーダーでは3カ月ほどかかることもあります。
ブランドや素材によって納期は異なるため、平均的な目安として早めに準備を進めておくと安心です。
▼結婚指輪購入の一般的な流れ
・情報収集・来店予約(式の6カ月~前):好みのブランドやデザインを探し、来店予約をする。
・店舗で試着・デザイン決定:実際に指輪を試着し、デザインや素材、着け心地を確認して決定。
・サイズ計測・刻印の決定:正確な指のサイズを測り、指輪の内側に入れるメッセージや日付を決める。
・支払い・注文:注文を確定し、支払いを済ませる。
・受け取り(注文から1~3カ月後):完成した指輪を受け取る。
結婚式や前撮りの日程に間に合わせるためにも、納期には十分な余裕を持たせておきましょう。
同時購入や結婚指輪だけの選択もあり?
最近では、婚約指輪を購入せず結婚指輪だけを選ぶカップルや、婚約指輪と結婚指輪を兼用するカップルも一定数おり、実用的な選択として注目されています。
背景には、「婚約指輪は着ける機会が少ない」「その分のお金を新婚旅行や新生活に使いたい」といった実用的な考え方や価値観の変化があります。
また、婚約指輪と結婚指輪を同時に購入する方法もあります。セットで選ぶとデザインに統一感が出ますし、店舗によっては割引が適用される場合もあります。ふたりの価値観や予算に合わせて、柔軟な選び方を検討するとよいでしょう。
婚約指輪と結婚指輪の相場・デザインの違い

婚約指輪と結婚指輪は、価格の相場や人気のデザインにも違いが見られます。
それぞれの特徴を理解して、自分たちの予算や好みに合った指輪選びの参考にしてください。
婚約指輪の相場はいくら?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(首都圏)」によると、婚約指輪の平均購入金額は約43万3,000円です(全国推計値では約38万2,000円)。価格帯としては30~40万円未満がもっとも多く、次いで20~30万円未満が続きます。
婚約指輪は「特別な瞬間の象徴」として贈られることが多く、中心にダイヤモンドをあしらったデザインが主流です。ダイヤモンドは「永遠の愛」を象徴する宝石とされ、今も多くのカップルに選ばれています。
▼人気のデザインタイプ
・ソリティア:一粒のダイヤを中央に留めた王道デザイン。清楚で永く愛される定番。
・メレ:中央の石の脇に小粒ダイヤを添え、上品で華やかに仕上げたタイプ。
・パヴェ:アーム部分に小さなダイヤを敷き詰め、存在感のある輝きを放つ。
・エタニティ:アーム全周または半周にダイヤを並べたデザインで、永遠の愛を象徴。
素材はプラチナが主流ですが、最近はイエローゴールドやピンクゴールドなど、肌なじみのよい色みを選ぶ人も増えています。婚約の証として贈る特別な指輪だからこそ、贈る側の想いと予算のバランスを大切に選ぶのがポイントです。
結婚指輪の相場はいくら?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(首都圏)」によれば、結婚指輪の平均購入金額はふたり分で約30万8,000円です(全国推計値では約28万1,000円)。
素材は、耐久性と変色しにくさに優れたプラチナがもっとも人気で、首都圏では約8割、全国でも約7割のカップルが選んでいます。
毎日身に着けることを前提としているため、デザインはシンプルで着け心地のよいものが主流です。指の形や手元の印象を整えるラインにも種類があり、それぞれに特徴があります。
▼人気のデザインライン
・ストレート:もっとも定番でまっすぐな形。重ね着けにも向き、すっきりとした印象。
・ウェーブ(S字):指のカーブに沿う柔らかなラインで、指を長く見せる効果がある。
・V字・U字:中央がややくびれたデザインで、手元を細く見せたい人に人気。婚約指輪との重ね着けもしやすい形。
日常の動作や仕事中でも邪魔にならない、引っかかりの少ない形状と厚みを選ぶのが、長く愛用するコツです。
結婚指輪は、デザイン性だけでなく「日常生活にどれだけ自然になじむか」を意識して選ぶと、後悔のない一本になります。
セットリングとは?
セットリングとは、婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けることを前提にデザインされた指輪のことです。2本の指輪を重ねたときに、デザインの統一感が生まれ、指元をより一層美しく引き立てます。
▼セットリングのメリット
・重ねたときのラインが美しく、デザインに一体感が生まれる
・コーディネートに悩まず、手軽におしゃれな重ね着けを楽しめる
・結婚後も婚約指輪を身に着ける機会が増える
婚約指輪だけ、結婚指輪だけ、そして2本を重ねて、という3とおりの楽しみ方ができるのも魅力です。結婚後も婚約指輪を身に着ける機会を増やしたいと考える人に特に人気があり、好みやライフスタイルに合わせてさまざまなデザインから選べます。
両方必要?最近の選び方と実態
婚約指輪と結婚指輪を「両方買うのが当たり前」という時代から、カップルの価値観は多様化しています。
ここでは、最近の指輪選びの傾向や、それぞれの選択の背景にある想いを見ていきましょう。
婚約指輪を買わないカップルが増えている理由
婚約指輪を購入しないカップルは、近年増加傾向にあります。
主な理由として、経済的な側面が挙げられます。結婚式や新生活の準備には多くの費用がかかるため、指輪よりも実用的なものにお金を使いたいと考えるカップルは少なくありません。
また、「指輪を着ける習慣がない」「高価なものを普段使いするのは気を遣う」といった実用的な理由や、指輪という形にこだわらない価値観の変化も背景にあります。
▼指輪の代わりに選ばれる記念品の例
・アクセサリー:日常的に身に着けられるネックレスやピアスなど
・腕時計:ペアでそろえることもでき、実用性も高い
・新婚旅行:ふたりの思い出づくりを重視する選択
・家具・家電:新生活に役立つ実用的なもの
・高級ディナー:特別な食体験を記念にする
婚約指輪と結婚指輪を1本で兼用するスタイルを選ぶカップルも増えており、実用的で現代的な選択肢として注目されています。兼用にすることで、1本の指輪に予算を集中させられるため、少し豪華でデザイン性の高い結婚指輪を選べるのがメリットです。
婚約指輪は特別な日にしか身に着けないケースも多いため、「せっかくなら普段から使いたい」と考える人もいます。日常使いしやすく、華やかさもあるエタニティリングやハーフエタニティリングを兼用として選ぶ例も少なくありません。
ふたつの指輪を選ぶ人が大切にしていること
一方で、婚約指輪と結婚指輪の両方を選ぶカップルも多く、それぞれの指輪が持つ意味を大切にしたいという想いが背景にあります。
婚約指輪は、プロポーズの言葉とともに贈られる「約束の証」。結婚指輪は、これから始まる夫婦生活を象徴する「絆の証」です。ふたつの指輪に込められた異なる意味を尊重し、それぞれの瞬間を大切に形に残したいと考える人も少なくありません。
また、「親へのけじめとして」「一生の記念として形に残したい」といった理由から、両方の指輪をそろえるケースも多く見られます。
婚約指輪・結婚指輪を選ぶときのポイント
婚約指輪と結婚指輪のどちらを選ぶか、あるいは両方を選ぶかに「正解」はありません。大切なのは、ふたりが何を重視し、どのような形で愛の証を残したいかを話し合うことです。
| 比較項目 | 確認したい内容 |
| 意味合い | 指輪にどんな想いや意味を込めたいか |
| 着用シーン | どんな場面で、どのくらいの頻度で身に着けたいか |
| 予算 | 指輪にかけられる金額の目安はどのくらいか |
| デザイン | シンプル・華やか・重ねづけ対応など、どんなデザインを望むか |
| 優先順位 | 指輪以外(旅行・新生活など)にお金をかけたいかどうか |
「プロポーズの感動を形に残したい」「毎日身に着けてお互いの存在を感じたい」「指輪よりも思い出づくりに予算を使いたい」など、価値観はさまざまです。
お互いの想いを率直に伝え合い、ふたりにとって納得できる選択を見つけることが、心から満足できる指輪選びにつながります。
まとめ

婚約指輪は「婚約の証」として贈られる特別な記念品であり、結婚指輪は「夫婦の絆」として日常的に身に着けるものです。それぞれに意味や役割、贈る時期、相場が異なります。
近年では、婚約指輪を省略したり、結婚指輪と兼用したりと、カップルの価値観によって選び方は多様化しています。ふたりでよく話し合い、お互いの想いを尊重しながら、自分たちらしい選択をすることが大切です。
指輪が決まったら、いよいよ結婚式や新生活の準備が本格スタートです。ふたりのこれからを見据えて、式場探しやライフプランも前向きに進めていきましょう。