結婚式の誓いの言葉とは?意味や役割から考え方・表現例まで分かりやすく解説
結婚式の準備を進める中で、「誓いの言葉をどうすればいいのだろう」と悩む方は少なくありません。
定型文を使うべきか、それとも自分たちの言葉で伝えるべきか。正解がないからこそ、考え始めると迷ってしまうポイントでもあります。
この記事では、結婚式における誓いの言葉の意味や役割をはじめ、定型文と自由形式の違い、自分たちらしい言葉の考え方や表現例までを分かりやすく解説します。
誓いの言葉を結婚準備の一部として前向きに捉え、自分たちなりの形を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
結婚式における誓いの言葉とは何か

挙式の中でも、特に注目が集まりやすい「誓いの言葉」。
なんとなくイメージはあっても、いざ準備するとなると何を書けばいいのか手が止まってしまうものです。
まずは、この言葉が持つ本来の意味や、式全体でどのような役割を持っているのかを確認しておきましょう。
誓いの言葉の基本的な意味
誓いの言葉は、新郎新婦がこれから夫婦として歩んでいく決意を、ゲストの前で言葉にする大切な場面です。
人前式などでは特に、誰かに言わされるのではなく、自分たちの意思で宣言できる点に大きな価値があります。
この場面で求められるのは、周囲から評価されるような立派なスピーチではありません。
ふたりが「結婚する」という決意を自分たちの言葉で確かめ合い、これからの人生を共に歩む約束を交わすこと自体に意味があります。
人生の節目として今の想いを言葉にすることで、結婚への実感がより深まり、挙式という特別な時間がふたりにとっても心に残るスタートラインになるでしょう。
誓いの言葉が果たす役割
誓いの言葉には、新郎新婦それぞれの気持ちを確かめ合うだけでなく、挙式という場そのものに意味を与える役割があります。
ゲストの前で宣言することで、「いよいよ結婚生活が始まる」という実感が生まれ、ふたりにとって大切なスタートの区切りになります。
また、参列しているゲストにとっても、ふたりが何を大切にし、どのような家庭を築きたいのかを知る貴重な時間です。
誓いの言葉を通して価値観やお互いを想う気持ちが伝わることで、会場には自然と一体感が生まれます。
言葉の内容やトーンによって、温かい雰囲気になったり、厳かな空気が漂ったりと、式全体の印象が形づくられる点も誓いの言葉が担う大切な役割の一つといえるでしょう。
定型文と自由形式の誓いの言葉の違い
誓いの言葉を考える際、まず「決まった文章(定型文)」を使うか、「自分たちの言葉(自由形式)」にするかで迷うはずです。
それぞれの特徴を知ることで、自分たちの理想とする挙式のスタイルにどちらが合っているかが見えてきます。
定型文の誓いの言葉の特徴
定型文は、キリスト教式(教会式)や神前式などで用いられることが多い伝統的な形式で、式場の進行に沿って誓いを立てるケースが一般的です。
「健やかなるときも、病めるときも……」といったフレーズは、代表的な表現として多くの人が一度は耳にしたことがあるでしょう。
あらかじめ決まった形式に沿って進めるケースが多いため、内容をゼロから考える負担が少なく、式全体の厳かな雰囲気を保ちやすいのが大きな利点です。
個性を出すのは難しいですが、伝統や形式美を大切にしたいカップルには非常におすすめの形といえます。
教会式では牧師の問いかけに応じる形式が一般的ですが、神前式では新郎新婦(主に新郎)が「誓詞(せいし)」を読み上げます。
文面は神社側で用意されているケースが多いため、内容に迷う心配はほとんどありません。
いずれも式場や会場によって進行が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
自由形式の誓いの言葉の特徴
自由形式は、人前式などで多く採用されるスタイルで、式場のテンプレートをベースにしながら、自分たちの言葉を加えていくケースもあります。
ふたりの出会いのエピソードや、日常生活に基づいた具体的な約束を盛り込めるため、より自分たちらしい式の演出が可能です。
一方で、自由だからこそ「何をどこまで話すべきか」と迷いやすい面もありますが、実際には全てを一から考える必要はありません。
式場によってはテンプレートを用意している場合も多く、それをベースに一部を書き換えるだけで進められるケースもあります。
そうした場合でも、内容が内輪向けになりすぎないよう、ゲストにも伝わる表現を意識して整えることが大切です。
どちらを選ぶか迷ったときの考え方
どちらのスタイルにするか迷ったときは、まず自分たちが選んだ挙式スタイルとの相性を考えてみましょう。
大聖堂での厳かな式なら定型文がしっくりきますし、アットホームなレストランウェディングなら自由形式が会場の空気になじみます。
また、参列するゲストの顔ぶれを想像することも大切です。
年配の親族が多い場合は伝統的な形が喜ばれることもあります。
どちらか一方に絞る必要はなく、例えば「基本は定型文を使い、最後の一言だけ自分たちの言葉を添える」といった、取り入れやすい形を選んでも全く問題ありません。
| 項目 | 定型文 | 自由形式 |
| 主な挙式スタイル | 教会式・神前式など | 人前式など |
| 雰囲気 | 厳か・フォーマル | ナチュラル・個性的 |
| 準備のしやすさ | ◎ | △ |
| 自分たちらしさ | △ | ◎ |
| 向いている人 | 迷いたくない人 | 想いを伝えたい人 |
誓いの言葉で迷いやすいポイントと後悔しないための考え方

いざ文章を考え始めると、「これでいいのかな」という不安が次々と出てくるものです。
多くの新郎新婦が共通して抱える悩みの種と、それを乗り越えて納得のいく言葉にするためのヒントを紹介します。
内容や表現で迷いやすいポイント
よくある悩みとして、「どこまで本音を出していいのか」という点があります。
あまりにかしこまりすぎると自分たちらしく感じられず、かといって普段通りすぎると式の雰囲気を壊してしまうのではないかと、不安になる方も多いでしょう。
また、「感動させるような内容にすべきか、それともシンプルで短い言葉にまとめるべきか」と迷うケースも少なくありません。
周りの式と比べて「ありきたりな表現になっていないか」と気になってしまうこともありますが、大切なのは誰かと比べることではなく、自分たちが本当に伝えたい想いや価値観を見つめ直すことです。
よくある失敗例とその理由
せっかくの誓いの言葉で後悔しないために、避けたいパターンを知っておきましょう。
まず多いのは、想いを詰め込みすぎて文章が長くなるケースです。
内容が盛りだくさんになると、聞いているゲストの集中力が切れ、本当に伝えたい決意が届きにくくなります。
また、ふたりにしか分からない内輪ネタが多すぎるのも注意が必要です。
ゲストが取り残された印象になると、共感が生まれにくく、会場の空気が冷めてしまう原因にもなります。
さらに、背伸びをして普段使わないような難しい言葉を並べてしまうと、言葉が浮いてしまい、自分たちらしさが伝わりにくくなる恐れもあります。
後悔しないために意識したいこと
後悔しないための最も大切なポイントは、文章の「上手さ」を求めすぎないことです。
たどたどしくても、自分たちが本当に伝えたい「軸」が決まっていれば、それは十分に素晴らしい誓いになります。
あれもこれも伝えようと欲張らず、内容をいくつかに絞る勇気も必要です。
また、当日の挙式会場の広さや、実際にゲストの前で読み上げる時のスピードなどを想像してみてください。
声に出して練習してみると、意外な言葉の詰まりや、長すぎるところに気付けるはずです。
自分たちらしい誓いの言葉を考えるためのステップ

誓いの言葉を考えようとしても、「何から始めればいいのか分からない」と感じる方は少なくありません。
いきなり完成形を目指す必要はないので、まずは気持ちを整理するところから始めてみましょう。
ここでは、自分たちらしい言葉に近づくための3つのステップをご紹介します。
Step1 誓いの言葉を誰に向けたものか考える
まずは、その言葉を「誰に一番届けたいのか」を決めましょう。
お互いへの愛を誓うパートナーに向けた言葉なのか、それとも、これまで見守ってくれたゲストへの決意表明なのか。
向き先が決まるだけで、言葉選びはぐっとスムーズになります。
もちろん、パートナーとゲストの両方に向けた構成にしても素敵です。
誰に向けて話すかを明確にすることで、迷ったときの判断基準ができ、一貫性のあるメッセージになります。
Step2 結婚生活で大切にしたいことを書き出す
次に、これからの生活で「これだけは守りたい」という約束や、将来に対する考え方を思いつくままに書き出してみましょう。
「毎日おはようと言う」といった身近なことから、「困難なときも手を取り合う」といった大きな指針まで、まずは制限なく出してみることが大切です。
- ・日常生活で大切にしたい価値観や約束
- ・将来に対する考え方や姿勢
- ・抽象的な想いを具体的な言葉に落とす
これらを眺めていると、自分たちが大切にしたい軸が見えてきます。
特に心に響いたものをいくつか選んで、文章の骨組みにしていきましょう。
Step3 言葉を整えすぎない
文章が出来上がってきたら、最後は「整えすぎない」ことを意識してください。
立派な文章を作ろうとする必要はありません。普段の言葉遣いをベースにすることで、より誠実さが伝わります。
無理に感情を盛り上げようとしたり、ドラマチックに演出したりしなくても大丈夫です。
ありのままの想いを言葉に乗せることが、結果として最もゲストの心に届き、自分たちにとっても一生の思い出に残る誓いになります。
結婚式でよく使われる誓いの言葉の表現例
具体的なフレーズを知ることで、自分たちの言葉を作るヒントになります。
ここでは、よく選ばれる3つのテーマに合わせた表現例をご紹介します。
シンプルで誠実な誓いの言葉
シンプルな誓いの言葉は、余計な装飾をせず、今の気持ちをまっすぐ伝えたい方に向いています。
短い言葉でも決意がはっきり伝わるため、挙式スタイルを問わず取り入れやすく、親族中心の式やフォーマルな会場とも相性が良いのが特徴です。
文章を考える際は、難しい表現を使わず、「尊重する」「支え合う」など日常でも使う言葉を選ぶと、自然な印象になります。
<例文>
- ・「私たちは、今日から夫婦として歩み始めることを誓います」
- ・「どんなときも味方でい続け、手を取り合って生きていきます」
- ・「お互いを尊重し、信頼し合える家庭を築くことを約束します」
感謝の気持ちを込めた誓いの言葉
これまで支えてくれたパートナーや家族、そして当日集まってくれたゲストへの感謝を軸にした誓いの言葉は、会場全体を温かい空気で包みやすいスタイルです。
人とのつながりを大切にしたい方や、アットホームな挙式を希望するカップルに向いています。
感謝を伝える際は、「誰に」「どんな気持ちで」感謝しているのかを意識すると、より心に響く言葉になります。
<例文>
- ・「私を支えてくれたあなたへの感謝を忘れず、一生大切にします」
- ・「今日ここに集まってくれた大切な皆様に、私たちの幸せを誓います」
- ・「これまで育ててくれた家族のように、愛に溢れた家庭を作ります」
未来への約束を意識した誓いの言葉
これからの結婚生活を見据えた約束型の誓いは、前向きな印象を残したい場合におすすめです。
「どんな家庭を築きたいか」「困難にどう向き合うか」など、将来への姿勢を言葉にすることで、ふたりの価値観が伝わりやすくなります。
ただし長くなりすぎると抽象的になりやすいため、伝えたいテーマを1つか2つに絞るのがポイントです。
<例文>
- ・「笑顔の絶えない、明るい家庭をふたりで築いていくことを約束します」
- ・「年を重ねても、今の気持ちを忘れずに寄り添い続けます」
- ・「困難な壁にぶつかっても、ふたりで話し合い、乗り越えることを誓います」
結婚準備を進める中で大切にしたい考え方

誓いの言葉は、それだけで独立した要素ではありません。
選んだ挙式スタイルやドレス、会場の雰囲気、招待するゲストの顔ぶれなど、式全体のバランスの中で決まっていくものです。
結婚準備をしていると、どうしても一つひとつの項目に「正解」を探してしまい、悩みが深くなってしまうことがあります。
しかし、結婚式に決まった正解はありません。
大切なのは、要素ごとに細かく悩むことではなく、全体を見ながら「自分たちらしいのはどれか」を見極めることです。
もし、自分たちだけで考えていて不安になったり、方向性が見えなくなったりしたときは、プロの視点を取り入れるのも一つの方法です。
トレフルグループでは、挙式スタイルや会場選びなど結婚準備全体のご相談を通して、おふたりの想いが自然に形になるようサポートしています。
悩む時間も大切な思い出にするために、困ったときはいつでも相談してみてください。
まとめ
結婚式の誓いの言葉に、決まった正解はありません。
大切なのは、定型文か自由形式かを選ぶことよりも、挙式全体の雰囲気と、自分たちらしさのバランスをどう取るかです。
意味や役割を理解した上で、自分たちが大切にしたい想いや、これからの結婚生活で守っていきたいことを言葉にしてみましょう。
完璧な文章を目指す必要はなく、ふたりらしい言葉で伝えることが、一番心に残る誓いになります。
誓いの言葉は、結婚準備の中でも特に「気持ち」と向き合う時間です。
迷いながら考えたその過程も、きっとこれからの人生の大切な思い出になります。
式全体を思い描きながら、ぜひ自分たちらしい誓いの形を見つけてください。